小学生の時に再放送を観て、とても好きになって追っかけ続けた[あぶない刑事]のラストの映画、[さらば あぶない刑事]を観に行ってきましたー。

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映画『さらば あぶない刑事』公式サイト

元々80年台のドラマという事で、その設定を背負ったまま、現代(携帯やネットが普及する世界)で当時のままに活躍するのは、相当に無理があって、観ていてうむむと思ってしまうのが、最近の映画版だったのですが、今回はそれらが見事に払拭されておりまして、ムチャクチャに楽しかったですよ…!

▼以下感想です(時系列バラバラです)
・始まりのシーンがとてつもなく!素敵だったです(例え内容がどうでも、このシーンが観れただけでも良かったと思えるくらい素敵な演出だったですよ…!効果音と画面の色と動きが最高すぎる…!!)

・横浜の夜の上空をバックに、昔のフォントのままでタイトルが出てくるとか、うはーと思ってしまいました。

・BGMが格好良い(ジャズの使い所や、盛り上がるシーンにかかる音楽がドラマチックで、まるで大河ドラマのよう)。

・画面が全体的に暗くて、ムーディーな雰囲気を常に醸し出している(やっぱり大人の男性には夜が似合うのですねー)。

・画面の中に静寂が心地良いシーンが多々ある(常に明るいだけのノリではなくて、メリハリがあるのが良いです)。

・そんな中でも柴田恭兵さんのライトなノリや、アドリブの数々が堪らなく小気味良い(お芝居上手!大好きなんですよ…!)

・設定に無理がない(よくよく考えたら無理があるのかもしれないですが、それに気づかせない世界観作りがちゃんとされている)。

・結構リアルに人が撃たれる(血がドバっと出る演出は珍しいような…。でもそうゆう演出も緊張感とハードボイルドに拍車をかけていたと思うです)。

・ナイフを使った立ち回りのシーンに緊張感がある(カメラワークとか動きとかが、スタイリッシュな感じ)。

・お二人とも当然お歳をとっているのですが(何と60歳代)、話し方や掛け合いが昔のままで、脳内では完全に当時の二人が駆けずり回っている状態になる(楽しい!)

・時々おぉ!と思える懐かしい台詞や仕草をちょこちょこと皆なして挟んで来るので、ニヤリとさせられてしまう。

・EDの映像が今までの総まとめ!で、本当に泣ける…(近藤課長も映るのがもぉ…!)

・スペイン語好きの自分としましては、スペイン語が多々出てきてそれも嬉しかったー(ユージがスペイン語を話してくれる!)

そいで舘ひろしさんが、各所のインタビューで、今回の映画は『原点回帰』だってよく仰っていたですが、正にそうだったですよ。

トレーラーもスタイリッシュでオシャレですよー。
上手く現在のオシャレ感とマッチさせている感じですよね。





とは言え、細かく言えば、タカさんに恋人の存在って必要だったのかしらとか、横浜が舞台なのに、元町や中華街が映っていないような気がするとか(ちらりとでもイセザキモールが映ったのには感動しました…!)、薫さんはああゆうオシャレじゃなく、もっと大人の女性のファッションシーンがたくさんあっても良かったかもとか(ポスターのようにストレートヘア&パンツスーツ)、二人の煙草を吸うシーンが欲しかったとか(でも煙草は止めたそうなので仕方ないですよね)、もっとこうしてくれたらなぁという感想があると言えばあるのですが、それでも総合評価をするとしましたら、星4.5とかですね…!

ファンの方は最近の映画版はちょっと横に置いておいて、初期のあぶない刑事を思いを馳せて、ぜひ観に行きましょう!と声を大にして言える映画でした。
あぶない刑事を好きで良かったー。
ありがとー!!